遺品整理の需要が高まり、スキルアップが重要!
遺品整理業は、需要が増えているサービスの一つです。
一方で、その需要に伴い競合も増えているため、スキルアップや適切な許認可を取得することが重要となります。
この記事では、遺品整理業を開業するために必要な資格について解説します。
1. 遺品整理業の資格とは
結論から申し上げると、遺品整理業を開業するために必要な資格は特にありません。
しかし、遺品整理業を行う際には、適切な知識や技術が必要です。
そのため、業界の団体が認定する資格を取得することが望ましいとされています。
資格は必要ない反面、国の許認可は取得しておいた方がいいものがあります。
- 一般廃棄物許認可(事実上、新規の取得は難しいです)
- 産業廃棄物許認可
- 古物営業許可
この中で、取得できるものは取得し、取得できないものについては許認可を取っている企業とアライアンスを組み業務にあたることが望ましいとされています。
2. 資格の種類
上記の団体から、遺品整理業に関する資格を取得することができます。主な資格には、以下があります。
- 遺品整理士
- 遺品整理コーディネーター
- 生前整理士
全て民間の資格であり、国の許認可ではありません。
そのため、遺品整理の業務的なノウハウは学ぼうとする企業側の努力によって大きく変わります。
3. 資格取得のメリット
資格を取得することで、以下のようなメリットがあります。
- 遺品整理業務に必要な知識・技術を習得することができる。
- 資格取得者は業界内での信頼度が高まり、信頼性のある業者としての認知度が向上する。
- 一部の自治体で、行政からの遺品整理依頼を受注するために、資格や団体加盟が条件となる場合がある。
遺品整理業を開業するためには、特定の資格は必要ありませんが、業務に必要な知識や技術を習得することが重要です。
資格取得はそのための一つの手段であり、業界内での信頼性向上にもつながるメリットがあります。
業界団体によって異なる資格がありますので、開業前にはしっかり準備を行ってからスタートしましょう。
4. 遺品整理業の許認可について
残念ながら現在の法律では、遺品整理業を開業する際に、必要な許認可の指定はありません。
しかし、様々な視点から見た際に、許認可がないと辻褄が合わなくなる業務が発生します。
そのため、結果的に遺品整理業を行うために、特別な許認可を求めることが求められています。
【開業に必要な届出や許認可】
- 遺品整理業務の開業届出
- 定款変更(遺品整理業の目的追加)
- 産業廃棄物許可免許の取得
- 古物営業許可免許の取得
など…
これらの許認可などを取得しておくといいとされています。
5. 一般社団法人全国遺品整理業協会のサポート
全国遺品整理業協会(NRA)では、これから遺品整理を開業される方、既に開業済みでコンプライアンス強化を行いたい方、売上をさらに伸ばしたい方など、様々なステージの企業が学びの場として集まっています。
遺品整理業界はまだまだ成熟しきっていない業界です。
そのため、コンプライアンスを意識した正しいノウハウ提供が既存事業者を含め浸透していないのが現状です。
「コンプライアンス」と聞くと堅苦しいかと思いますが、実はコンプライアンス強化を行うことが、売上拡大に大きく役立つと、気づいていない事業者が多くいる業界です。
業界全体の健全化を図る目的で、会員向けの研修コンテンツを定期的に更新しています。
また、「NRAクラウドシステム」では、徹底した顧客管理が可能となり、ご遺族様にも安心していただける、運営が可能になります。
是非、当協会の会員向けコンテンツをご確認ください。
6. 最後に
遺品整理業を開業する際に必要な許認可についてご説明しましたが、自治体によって取得手続きが異なるため、開業を考える方は所在地の自治体のホームページなどで確認することをお勧めします。
また、資格取得によってより信頼される業者として認知されることもできます。
遺品整理業を開業する際には、地域の方々にとって頼れる存在となるよう、許認可の取得や資格取得に加え、丁寧かつ迅速なサービスを提供できるよう、努めていただきたいと思います。
当協会でも随時ご質問を承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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